夏が大好きな私は、昨年まで秋の到来を残念に思っておりましたが、さすがに今年の暑さは堪えました。秋の到来をとてもうれしく感じております。皆さんの体調はいかがでしょうか。
気温の急激な変化で喘息が悪化した方もおられましたが、一般的には体調がよくなった方が多いのではないでしょうか。私はコメ花粉のアレルギーがあるので、少し鼻がクシュクシュします。それ以外は問題なさそうです。
スポーツのシーズンでもありますね。応援している倉敷商業野球部が秋季大会で準優勝し、中国大会へコマを勧めました。今回は広島の強豪校広陵高校が出場しないので、ちょっと期待しています。選抜高校野球大会の出場を祈ります。
さて、岡山県知事選挙と衆議院議員選挙が行われていますね。いろいろ考えることがあります。今年は選挙イヤーといわれて世界の半分の人口が何らかの投票をする年なんだそうです。
1月の台湾総統選では、中国との関係を抑止しようという与党・民進党の頼清徳氏が当選しました。3月はロシアで大統領選挙が行われ、有力な対立候補がいないプーチン大統領の再選が決まっています。ロシア人の間では人気のある、強いプーチンの任期は2030年までです。まだまだ戦争が続きそうですね。
アメリカで大統領選挙も行われています。11月5日にアメリカの各州で選挙人を選ぶ国民の投票があり、12月16日にそれで選ばれた選挙人による、大統領を選ぶ投票が行われ、年明けの1月6日に開票となるようです。その他にもEU、韓国、インドネシア、メキシコ、インドなどでも選挙がありました。これらの選挙結果によって、ウクライナやイスラエルの戦争の様相も変わり、また別のところで戦争が始まるかもしれません。
経済学部の講義を受けていると、カリフォルニア州でゴールドラッシュの話が出てきます。ゴールドラッシュで儲けたのは、金を掘り当てた人ではなくて、その街でスコップや衣類などの金鉱山で働く人に機材や日常生活品を売って商売をした人だと習います。
さらにイノベーションの講義では、カリフォルニアで閉山して価値のなくなった金鉱山を買いあさる人が現れて、みんな不思議に思っていたら、目に見えない金を土の中から抽出する技術をその人は開発していて、閉山した金の鉱脈から今まで取れなかった金を効率的に取り出すことができ、今までにない利益を上げたと習います。
日本の幕末において、幕府側にはフランス、薩長同盟にはイギリスがついていましたが、その裏側ではどのように戦争をさせるか相談しあっていたようにも考えられます。希少性が高く、人を殺す能力の高い武器は高く売れます。日本の小判は金の純度が高いので信用されます。日本人の偉いのは、徳川慶喜が大政奉還することで戦争をせずに政権移譲したことです。
1861年から4年間続いた南北戦争を戦ったアメリカも余ったモノの売却先を考えていて、1867年の大政奉還まで続いた江戸時代が終わりを迎え、薩長同盟による統治が始まった明治政府の軍隊の制服は、このアメリカの北軍の中古の軍服だったそうです。その他にも南北戦争で余った武器も売ったことでしょう。
戦争を起こすのは、その国の指導者ではなく、戦争によってミサイルやドローン、人工衛星などを開発して売却先を考えている商人たちかもしれませんね。特に戦争が10年間も起こらなければ、その武器在庫は倉庫を圧迫し、保管コストが上がりますし、お金は入ってきません。また武器を作らせ、技術革新させないと兵器産業は衰退してしまいます。
ある程度の需給が伴わなければ、商売は成り立たちません。同様にある程度の戦争がなければ、兵器産業は成り立たないということです。湾岸戦争はそのタイミングであったともいわれています。商売のために人の命が奪われることは、資本主義のダークサイドかもしれません。
というようなことを考えながら、栗のいっぱい入ったモンブランを食べています。日本の秋はすばらしい。
寿晃整骨院 総院長 木下広志