CODE 8/コード・エイト Part IIをNetflixで見ました。

ほとんど毎晩、私は映画を1本見ています。SFやアクション映画が好きです。最近、CODE 8/コード・エイトという映画がNetflixで見られるようになりました。超能力者が一般社会に溶け込めずに苦しむ様子が描かれています。その部分だけを見るとX-MENのようですが、このCODE 8では、彼らは貧困に苦しんでいます。この映画はパート2でした。なぜかパート1はNetflixでは見ることができませんが、Amazon Primeで見ることができました。

さて、この超能力者たちは、家族の病気や学費を稼ぐために、本当ならやりたくない犯罪を起こしてしまいます。超能力の表現はX-MENに比べると映像も設定もいまいちなのですが、この貧困と麻薬、持つ者と持たない者の差が、今のアメリカをよく表しているようで考えさせられます。

アメリカの貧困家庭では、生活を送るための最低限の収入しか得られないようです。昔の日本のように宵越しのお金は持っていないのです。なので車の修理や家族の病気といった突然の出費には対応できません。私が留学していた4年前のアメリカで何度かUberを使って移動しました。テキサス州でUberの車を3度利用しましたが、どの車も窓ガラスにひびが入っていました。

また、英語講師がとても強い腰痛で苦しんでおられたので、助けようと話しかけて徒手検査をしたところ、椎間板ヘルニア由来の根性坐骨神経痛であることが想像されました。日本であれば、整形外科でレントゲンとMRIを撮影してヘルニアの形状を確認し、運動神経が麻痺しているような緊急性がある場合、手術を勧めることもあります。その検査時にかかる医療費の自己負担分は10,000円を超えることは無いと思います。手術になるとそうはいきませんが、高額療養費制度があるので5~80,000円程度で、アメリカのように数百万円も取られることは無いでしょう。

その英語講師の場合、整形外科を受診すると30,000円、MRIまで撮ると100,000円かかるので、10,000円で済むカイロプラクティックに通っているといっていました。もしよかったら施術しましょうかと言ったところ、ぜひお願いしたいとの返事があり、それから3回ほど鍼の施術をして症状は改善しました。もちろんワークビザもなく、アメリカの資格も無いので、本人の同意のもとでお金はもらっていません。

アメリカの場合、医療は高額なサービスで、コロナにかかったからと言って簡単に医者に行けず、重症化した場合は命の危険があったようです。実際に2023年4月までのデータによると人口100万人当たりの死亡者数はアメリカ合衆国が3333人、日本が600人となっています。アメリカは100万人当たり日本の5倍の方が亡くなっています。これは無償のワクチン接種と医療機関で治療を受けることに経済的な障害がない日本ならではの傾向だと思います。日本に生まれたことに感謝しなければならないでしょう。

参考HP https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/death.html

日本は最近、ドイツにGDPを抜かれ、世界第4位となってしまいました。円安も進んだので日本自体が貧困化しているという新聞記事を見ることがあります。これはそれぞれがリンクしていて、GDPの計算をする時にドルに換算して計算する必要があり、円安になると金額が下がることになります。GDPはその年の国内総生産になるのでドル高円安では生産額の評価は下がってしまうのです。

円安は海外旅行に行く人には、現金が目減りしているように感じますが、その時の金利差の影響を大きく受ける為替レートによるので、円が弱くなっているわけではありません。円安であれば国内で生産された製造物を海外に安く売ることができるので、日本国内の景気は良くなり、失業率は下がります。残念ながら日本国内よりも海外拠点を作って製造している大きな企業が多いので、日本の恩恵を感じることができる人ばかりではないかもしれませんが、それは株価に現れています。エンターテインメントである映画の感想が、とても壮大な話になってしまいました。

3月もよろしくお願いします。

寿晃整骨院 総院長 木下広志