あけましておめでとうございます。今年のお正月は大変でした。

1年の計は元旦にありといいますが、今年は石川県能登の地震速報で始まりました。テレビのリアル配信で見ることになりました。この時被災された方々には心からお見舞い申し上げます。そして復興に尽力されている皆様には安全に留意されご活躍されることをお祈りいたします。

今回の石川県能登半島地震は、震度7の地震でしたが、最近、自然災害が増えていると感じて、地震の起こった歴史を調べてみました。

マグニチュード7.5以上もしくは、震度7以上の地震で限定すると、この表のようになります。

関東大震災は、耐震構造ではない脆弱な木造住宅が多かったことに加え、食事の準備で火を使っている時間に発生し、燃えやすい家屋が密集していた都市部の火災によって被害が大きくなりました。内閣府の推計では死者10万5385人のうち、うち、9万2000人が火災による焼死者だったとされています。あまり知られていませんが、震源が海底だったことから津波も発生し、静岡県熱海市で高さ12m、千葉県館山市で9mが観測されています。死者・行方不明者の被災者の数など本当に大変な災害でしたが、関東大震災の震度は6となっています。

その後、震度という単位の基準が変更されたのか、震度7を超える地震は、阪神・淡路大震災以降に集中しています。頻度も上がっているように思います。石川県能登地方では2021年9月から地震活動が活発化し、2024年1月までに震度5を超える地震が6回も記録されています。

ここからは私の思うことを書こうと思います。

近年の地震研究ではプレート説が優勢ですが、それは、地震は地下の岩盤がずれることによって発生すると考える学説です。地下の岩盤にかかる力は、「プレートテクトニクス」という説による地球表面を覆うプレートの動きが深く関わっていると考えられています。

そうであれば、プレート境界では地震が多発し、プレート中央部では地震が少ないと考えられますがそんなことはありません。プレート説以前の研究では、地向斜造山論などがあったようですが、最近、地球内部の熱が移送されることによって地震が起こるという熱移送説という学説があります。地球の中の熱がマグマによって吹き出し、そこで地震が起こり火山活動も活発化するという考え方です。実際に地中に水を入れた場合、地中の熱によって水が水蒸気になり地震の回数が増えたという事例が報告されています。地中の温度が上がれば、地震は増えるようです。

誘発地震　https://www.natureasia.com/ja-jp/ndigest/v11/n10/%E8%AA%98%E7%99%BA%E5%9C%B0%E9%9C%87/56034

また、太陽もおよそ11年の周期で変動を繰り返します。太陽磁場の11年変動に伴って、黒点の出現数が増減したり、太陽フレアの発生数も変化したりします。海の波は目に見える波ですが、降り注ぐ太陽光線も目に見える光の波があります。この中には目に見えない紫外線や赤外線などの光だけではなく、磁力線なども含まれており、この冬は北海道でオーロラが撮影されるなど太陽活動も活発なようです。

同じように地球も波を持っています。先程の海の波をはじめ今回の地震につながるような地球内部のマントルやマグマなどの波もあります。それは火山によってあらわされるかもしれません。そこで21世紀に入ってからどのような火山噴火が報告されているかを調べてみました。インドネシアと日本の数が突出して高いようです。熱移送説では、熱が移送される経路上にある国としてインドネシア、フィリピン、日本をあげています。

地球全体としてはアイスランドにおいて火山活動が活発化しているという報道を今日聞きました。昨年はハワイで溶岩によって民家が被害にあいました。地球が活動期に入っているように思います。このような災害は避けることができないので、何もできませんが、このような災害の時には、避難所内での癒しに鍼灸やマッサージなどの施術、けがの応急処置には柔道整復師が役に立つこともあると思います。

色々大変な年になるかもしれませんが、今年もよろしくお願いします。

寿晃整骨院　総院長　木下広志