令和4年4月、新しい年度が始まりました。

毎月、総院長の私からスタッフ全員にメッセージを送ります。新しい年度に入り以下のようなメッセージを送りました。

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年度ってなぜ4月から始まるのでしょうね。皆さんの給料にかかる所得税や住民税の計算は、12月末で計算します。会社の決算月は、会社ごとに決めることができます。私たちが所属している有限会社ソレイユの決算月は、10月末で締め切りです。日本の国の決算が3月末で締め切られることから、年度は会計年度という意味になります。

年度が4月始まりとなった理由には諸説あるのですが、その一つの説は、江戸時代は米現物による税金(年貢)の納付でしたが、明治期に入ってからは、米の収穫を終え、それを売って現金に換え、それから納税するという手間が必要になりました。農家がコメを収穫して、それを売って税金を納付する。その税金の金額を集計して処理するのに12月末では間に合わず、余裕を持ってすべての作業を終えられるのは4月であることから4月~翌3月までの期間が年度とされたというわけです。

https://style.nikkei.com/article/DGXKZO98594580Y6A310C1W11001/

4月末が国の会計年度末となっている国は、イギリス連邦に多く、英国、インド、南アフリカ、カナダで、多くの主要国(中国、韓国、ロシア、ブラジル、オランダ、ベルギー、スペイン)で12月末となっています。ちなみにアメリカは9月末ですが州によっては違うようです。

学校の入学時期が4月なのは日本だけで、ほとんどの主要国では9月入学となっており、海外の学生が日本に留学しにくい理由になっているようです。日本人は逆にこのずれを利用して入学前に英語学習している方が多いと聞きました。

さて、3か月ほど前のメールでこの時期には収束している予想をしていましたが、残念ながら終息とまではなっていないようです。オミクロン変異体の感染力もそうですが、オミクロンBA2へと変異が進んだことも一因のようです。オミクロンは咽頭での増殖が主で肺組織までは進みにくいそうで、その特徴のため酸素が身体に供給されないという重篤な症状が出にくいとされており、重症度が高い患者が減少し、結果として死者の数も第5波に比較して少なくなっています。

https://diamond.jp/articles/-/293244

若い方はあまり心配しなくてもいいともいわれていますが、アメリカでは原因がコロナだと断定されている子供の死亡が500人を超えており、子供の死亡理由の5位になっているそうです。妊娠中にコロナワクチンを接種した、ハーバード大学小児精神科助教授の内田舞医師は、ハーバード大学周辺の研究者のいる地域では、12歳以上のワクチン接種率は99%で、ワクチン接種を過剰に恐れる必要は無いとYouTubeで語っておられます。

彼女によるとコロナで精神的に病んでしまった方が増加しており、日本では厚生労働省・文部科学省のデータから、児童(小学生)の自殺率がこれまでの最高値となっており、アメリカでは自殺未遂で救急搬送された子供が2.5倍、思春期の女の子の自殺者数が1.5倍になっていると言っておられます。コロナ以前との比較で、学校での子供の問題行動が増え、ネット上のSNSなどでの子供のヘイト発言が70%増、オンラインゲームでの問題発言が50%増えているそうです。

そのように、落ち込んだ、すさんだ精神状態から復帰するために、必要なキーワードとして「他愛:altruism」をあげておられます。他愛とは文字通り、誰かの役に立つことです。人の役に立つことで、自分の価値を肯定できます。

私たちには、柔道整復師・鍼灸師として患者さんを良くする、苦しみ取り除くという使命があります。これは「他愛」そのものです。そのために、知識をつけ、技術を学び続けなければなりません。先輩の問診を聞いているでしょうか。一日に一度、本を開いて勉強できているでしょうか。新聞を読んでいますか。骨盤調整や鍼の練習をお互いにやっているでしょうか。

日ごろの数分の練習、勉強が積み重なった時に、皆さんの施術を必要とする患者さんが現れます。準備ができていなければ、助けられた患者さんを助けることはできず、幸運の女神には後ろ髪がないことがわかるでしょう。

施術の結果、「先生の手は神様のようだ」と言われる時が来ることを祈ります。

今年度もよろしくお願いします。

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ちょっと長いですね。あくまで対象者は当院スタッフです。

毎月、スタッフの成長を祈ってこのようなメッセージを送っています。

寿晃整骨院 総院長 木下広志