コロナウィルスワクチンと様々なワクチン

 

コロナウィルスのワクチンが中国を含む先進国で活発に進められています。ワクチンによって天然痘という病気が根絶されました。小児マヒの原因であるポリオについてもビル&メリンダ・ゲイツ財団の巨額の寄付によって根絶に向けて進んでいます。しかし、紛争地域で子供たちにワクチンを届けられていないため、小児マヒの発症が続いているようです。

https://www.endpolio.org/ja/birugeitushi-poriopu-mie-madezui-hou-noyi-ya-siwoqiang-diao

 

天然痘は非常に怖い病気で日本でも度々蔓延し、奈良時代にはその当時の人口の25%に当たる100~150万人が亡くなったと言われています。これが根絶されたとしても、研究施設には残っており、何かの時点で外に漏れだしたり、自然環境のどこかに隠れていたりするかもしれません。

https://intojapanwaraku.com/culture/98518/

 

BCGワクチンは、結核予防のためのワクチンでハンコ注射とか言われています。肩にあとが残るので嫌な感じはしますが、結核はまだまだ世界中で多く発生しており、免疫の弱い小児期の結核予防のために必要とされています。私の息子は子供の時に少し喘息気味であったこともあり、BCGワクチン接種のタイミングを逃してしまい、接種していないのですが、コロナウィルスに効果があるかもしれないとのニュースから医療機関に電話してみましたが、子供に対してのみ接種しているとのことで断られました。

 

このBCGワクチンがコロナの発症を減少させているのではないかという考えは、現在も続いており、時折ニュースになったりしております。人間にワクチンを接種すると免疫反応が起こります。免疫には大きく分けて自然免疫と獲得免疫というのがあって、コロナウィルスの死亡者数が少ない日本では、この自然免疫がコロナに有効に作用して、逆に重症者では獲得免疫の中にあるキラー細胞(T細胞)が異常行動を起こして悪化すると言われています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ab50e3b4a4e215db6627e8b5b43eecb7c5c50577

https://diamond.jp/articles/-/248087

https://www.amed.go.jp/news/release_20201009-01.html

http://plaza.umin.ac.jp/~histsite/3immuntxt.pdf

 

寿晃整骨院の待合室には、「コウノドリ」という漫画が置いてあります。私はすべてを読んでいないのですが、このモデルとなった医師がおられます。今西先生というそうですが、彼がHPVウィルスによる子宮頸がんについてニュースに書かれています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/10d3a7cb43a4143d98ada21a2446147165d20ec8

 

この子宮頸がんの原因は、HPVウィルスに長期間感染したために起こるとされています。そして、このガンが見つかるのは、ご夫婦に待ち望んだ子供がおなかに宿った時に多いそうです。ZARDの坂井泉水さんは亡くなってしまいましたが、大竹しのぶさん、―原 千晶さんも子宮頸がんを発表されており、医師からは再発防止のため、子宮を摘出することを勧められたそうです。子宮頸がんが見つかることは、懐妊したご夫婦にとって取り返しのつかないショックを受けることになります。

 

当院では不妊に対する鍼治療を行っており、妊娠した時のうれしさと興奮を度々感じております。これは子宮内膜の厚みを増やすエビデンスがある治療法であり、受精卵が子宮内に着床する場所、赤ちゃんのお布団を厚くするという説明をしています。

https://pe-med.sakura.ne.jp/kanto/wp-content/uploads/2012/09/a06de9c2ecf698d5af1b0a8296fecc0b.pdf

 

さて、日本は世界的に見て異常なくらいHPVウィルスワクチンの接種が伸びていません。日本では毎年1万人が子宮頸がんにかかり、約3千人が亡くなっており、ピークは30代で、子宮頸がんのために妊娠できなくなる女性が毎年1200人いるそうです

https://maria-cl.jp/blog/news/1270

 

厚生労働省によると子宮頸がん予防ワクチンを販売開始から平成26年11月まで接種した約338万人(約890万回接種)のうち、副反応疑い報告があったのは2,584人と338万人の0.08%で、ワクチンを接種していない女性の副反応「多様な症状と表現されます」同様の訴えは、0.02%とワクチンが原因とされるには否定的です。日本では、以前子宮頸がんワクチンの接種率70%以上でしたが、副反応による訴えが出たため『積極的勧奨の中止』によりそのワクチンの存在すら認識されなくなり、現在は接種率1%未満となっています。

https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10601000-Daijinkanboukouseikagakuka-Kouseikagakuka/0000097681.pdf

https://www.jsog.or.jp/modules/jsogpolicy/index.php?content_id=4

 

アメリカのCDC(疾病対策予防センター:Centers for Disease Control and Prevention)は接種率を80%に持っていきたいとしており、感染してしまったHPVウィルスをワクチンで排除することはできないので、10代前半の接種機会を逃してしまった人も、様々なHPV型に感染する前に、出来る限り早くワクチン接種を受けることが推奨されています。

https://news.yahoo.co.jp/byline/katasekei/20200826-00195147/

 

年間3000人が死亡する子宮頸がんの発がんリスクの高いHPVウィルスへの感染を予防できる率が90%以上であること明らかになりました。ワクチンで亡くなった可能性がある方は、日本において3名(死亡症例の死因内訳は、①自殺、②心室頻拍及び③骨肉腫)で、ワクチンの関与は否定的とされています。

https://cancer.qlife.jp/news/article6878.html

 

長文となってしまいましたが、子宮頸がんは約1万人以上が発症し、その中のおよそ3000人が亡くなる病気です。その原因の多くはHPVウィルスとされており、妊娠を希望される方は、まず婦人科検診を受けることと、そしてできるだけ子供の間(10代)にワクチン接種をしていただければと思います。

https://wp.me/p6BlwB-om