先日のブログにも書きましたが、京都大学大学院医学研究科特定教授 上久保靖彦医師は日本人の80%がすでにコロナウィルスG型に対する免疫を持っており、それほどウィルスを怖がる必要はないと言っておられます。私はこの先生のYouTubeでのお姿を拝見して、私より年下であることに驚愕したのですが明るい兆しも見えてきたのかと感じております。
Yahooニュースで、いつもコロナ関連で科学的な根拠に基づいた記事をお書きになっている忽那医師は、それほど楽観視する時期でも状況でもないと今しばらくの判断を控えたいと言っておられました。感染者数の増加から発症するのに1週間から2週間でコロナの症状は急速に悪化すると言われています。
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/
コロナ第2波を6月30日基準にしてそれぞれの数字をグラフにしてみました。確かに新聞やニュースのとおり、感染者数は4倍、入院を要する患者数は7倍と大きく増加しているように思えます。感染すると8割以上の患者さんが入院となるようで、7月26日データでは89%の患者さんが入院しています。
重症患者数は1.6倍、累計の死亡者数も26日間で22名増加しています。(亡くなられた方には、心からお悔やみ申し上げます。)
両方のデータから、感染者数ほど重症者や死亡者が増えていないことがわかります。2週間の潜伏期を考慮に入れても、命の危険からいえば、若者、基礎疾患のない人にとっては、それほど怖がる必要はないことが見えてきます。
参照データベースが違うため、現在感染者数よりも入院治療を要するものの数が多いデータが存在している。 (閲覧日2020年7月28日)
出典先
厚生労働省データベース(PCR 検査実施件数(単日),入院治療を要する者,死亡者数)
日本船主協会(新型コロナウイルス感染者数(7月20日まで))
Yahooニュース(新型コロナウイルス感染者数(7月20日~26日))
東洋経済(新型コロナウイルス国内感染の状況:重症患者数)
PCR検査数と現在感染者数は同じような伸びを示しており、感染者の89%が入院が必要な患者数となっている 。このチャートとグラフからわかることは、PCR検査陽性者数の伸びほど重症患者数や死亡者数は増加しておらず 、人工呼吸器が必要な患者数は、7月26日現在で67人と第1波に比較して医療資源のひっ迫は無いと考える。(第一波では重症患者が300人を超えた)
人工呼吸器の国内台数は45000台ほどで稼働率は4割、20000台が待機中。コロナに有効なECMOは稼働率1割で 2000台が待機中である。人工呼吸器参照データ:日本集中治療医学会HP
現在感染者数のデータベースが見当たらなかったため、船主協会HPの累計感染者数から回復者数を減算した
医療崩壊を招くのは重症患者で人工呼吸器やECMOと呼ばれる特別な人工呼吸器の数が足らなくなれば、治療手段が限られてしまい、命の危険が増すと考えられます。日本集中治療学会HPによると、現在のところ人工呼吸器が足らなくなる事態とはなっていないようです。
平時の場合、一般の人工呼吸器は稼働率が40%で待機している数が27000台、ECMOは稼働率が1割で2000台が待機しているようです。
https://www.jsicm.org/news/upload/jsicm_info_ventilator_200514.pdf
全てのコロナ感染者に対して、懸命に治療を行っておられる医療関係者には感謝しかありませんが、7月27日の重症患者は67名と、現在のところ、ひっ迫しているとまでは言えないと考えます。軽症者に対しての治療を考える時期が間もなく来るのかもしれません。
今後、感染者がリスクの高い高齢者や基礎疾患のある患者さんとの接触を避け、このまま数週間が平穏に過ぎるのなら、明るい未来が見えてくるのではないでしょうか。
暗く長いトンネルも明るい出口が見えると心の不安がなくなります。明けない夜は無いと言います。不安をあおる商法に引っかからないように…。マスコミは不安を振りまくことで広告料を稼いでいます。高額なツボを売りつけられることがないように、効果のないサプリメントを買うことがないように…
あとしばらくの辛抱です。
寿晃整骨院 総院長 木下広志