いいSFです。
原作がしっかりしているので
ストーリーとキャラが生き生きと
動いていたと思います。
とても楽しめた映画です。
この原作は木城 ゆきと氏の
「銃夢」というマンガで
私は、まだ読んだことは無いのですが、
どこかのタイミングで読んでみたいと
思いました。
監督はジェームズキャメロン氏で
私の一番好きな映画の「ターミネーター」
の監督でもあります。
知らなかったのですが、エイリアン2 や
ランボー/怒りの脱出の脚本も書いていますね
アメリカで出版された原作を
読んだキャメロンは、すぐにこの
映画化権を買った(2000年)そうです。
しかし、アバターやThe Diveの映画に
時間を取られたので結果的に2018年まで
完成が遅れたとウィキペディアに
書いてありました。
+++++ここからはネタバレしているかもしれません。+++++
これから映画を見る方はご注意ください。
この映画では、空に浮かぶ都市が出てきます。
「ザレム」というのですが
ここに住む人間は、高貴で幸せに暮らしている
という設定です。
真の悪玉「ノヴァ」は
そこに住んでいます。
映画のメッセージは、
「人間は誰しも平等で
主人公は平等のために
戦っている」
という感じでしょうか。
しかし、実際の私たちの世界は
貧富の差に満ちていて不平等が
まかり通る世界です。
自由、平等、友愛は、
フランス革命のスローガンで、
トリコロールカラーを
表していると言いますが、
単純に自由と平等だけを
考えてみてもお互い相反する
言葉です。
自由であれば、
才能や生まれた環境によって
その後の生活はずいぶん違うし、
平等を優先すれば、個人の権利や
能力の差を奪われてしまいます。
両立しない標語なのです。
では、私たちはどうするべきか。
アメリカのように自由が優先されて、
社会的弱者は健康などのリスクで
生活を破綻させてしまいますが、
国民はそれを善しとして認めています。
一方、中国では人権を強くは認めず、
国民の自由な移動や信仰を
認めない社会で「武警」といわれる
公安が国民を制圧し
自由な情報共有すら認めていません。
と考えれば、日本は安倍政権が
強権だと言いつつ、新聞やテレビの
報道は、安倍批判を繰り返し
自由に活動しているし、
ゴーンさんみたいな人でも捕まるし、
日本はまだましなのかと考えました。
ただ、ある人が何かのメディアで言っていた
(誰か忘れた)のですが、ホリエモンを
逮捕したことについて
「もしかすれば彼は、今で言う
GAFAのような大企業を
作り上げたかもしれない。
逮捕し、懲役されていた
2年は大きかった」と。
私もそれには同感で
彼が株式の価格を操作したのは
悪かったかもしれないけど、
投資する方にもそれなりの
判断と目算があったわけで
投資した側の責任もあるように
思います。
日本はいい国だけど、
出る杭は打たれるし、
新しい画期的なビジネスは
ブレークしにくい国なのかなと
考えます。
QR決済も顔認証決済も
日本が安全で現金主義の
リスクが少ないために
なかなか広まらず、
結果的に生産性は上がらないし、
タクシー業界が強いから
タクシー配車アプリ
「Grab(グラブ)」や「Uber(ウーバー)」
も広がらない。
このアプリは、フィリピンで使いましたが、
料金も最初に決まり、
運転手も星の数で評価され、
東南アジアのぼったくりに
合わないので非常に便利でした。
日本では、印鑑業界が強いので
書類に印鑑を押す習慣が消えないし、
象牙の輸入も止まらない。
江戸時代には車輪を使った乗り物が
発達しませんでした。
駕籠を使って「エッホ、エッホ」
というイメージです。
これは車を使って生産性を
上げてしまうと人の働く場所が
無くなるからと言われています。
人手不足の現代日本は
どこに向かって進むのでしょう。