寿晃整骨院には、たくさんの
腰痛患者さんがお越しになります。
腰だけに…
ホームページの問い合わせの
ページから、
全くお目にかかったことがない方から
腰痛に対しての質問が入りました。
ストレートバックが
治りますかという相談です。
私の勤めていた整形外科の院長は、
椎間板ヘルニアの専門医で
症状の強い腰椎椎間板ヘルニアには、
3つの症状が出ると
常々おっしゃっていました。
1.SLRが強い。(座骨神経伸張テスト)
2.下肢筋力低下
3.ストレートバック(腰椎前弯の減少)
SLRは、Straight Leg Raizingの略で
上向きに寝て膝を伸ばしたまま
下肢を上げます。
普通では70°くらい上がるのですが、
踵が10センチほど上がるだけで
腰に激痛が走ります。
たまに3番腰椎の上下でヘルニアが
起こることがあり、このヘルニアによる
神経痛は大腿神経といって
ももの前に痛みが来るので
検査法が変わり
これはFNSという検査でわかります。
下肢筋力低下は、坐骨神経が
影響する足の親指と足関節の
筋力を見ます。
この筋力が落ちていると
神経の圧迫が強いと想像でき、
ほとんどの患者さんを
専門医に紹介させて
いただいています。
最後にストレートバックです。
背骨は首と腰は前に、
背中は後ろに弯曲して
荷重を分散させるように
なっているのですが、
椎間板ヘルニアが
坐骨神経を圧迫すると
背骨の後ろ側のスペースを
空ける方が圧迫から
逃げられるため、
すこし前に屈もうとします。
痛いのでたくさんは屈めません
そうすると腰椎の前弯が
減少してしまうのです。
質問者の文章からは、
それがどうすれば
治るかというものでした。
腰椎の前弯を作るには、
まず、マッケンジー体操を
おすすめします。
これはおなかを下にして寝転び、
肘で身体を支えて胸を上げるだけです。
腰痛のひどい場合には決して
無理をしてはいけませんが、
痛みが強くない場合、
痛みを我慢せずに
この体操をすると
腰椎の可動性が増して、
結果として形が良くなります。
もう一つは、腰椎から足に
筋肉がついています。
この筋肉が収縮すると
腰椎を前に引っ張ってくれるので
この筋肉の筋トレをします。
この筋肉は大腰筋といって
体幹を支えるとても
大切な筋肉です。
もも上げをするといいのですが、
面白くないのでなるべく
歩きましょう。
最後に、骨盤の角度です。
骨盤が前に倒れることで
腰椎は前に弯曲します。
これは股関節周辺の筋肉と
腹筋が角度を作ってくれます。
難しいようですが、
やってみると簡単なので、
来院いただけましたら
ご指導させていただきます。
この患者さんの場合、
他の影響もあることが想像できました。
メールでは、そちらの指導も
させていただきました。
結果、これがその方から
いただいた文章です。
メールを読ませていただき、
動画を観て、マッケンジー体操を
数日しましたら、
これまでにない軽さに
なっています。
どういうことかと
騙されているような気分。
昨日も朝から晩まで
三本の打ち合わせで、
座る時間も長く、
自転車や電車の移動と
かなりバタバタとしたのですが
一度も腰が張ることすらなかったのです。
…これまでの悩みが何だったのかw
ストレートバックが
治ったとは思えませんが、
痛みや不安がないので、
動いて体操を続け、
生活の質を落とさずに、
柔軟性を取り戻せる、
そんな気がしてきました。
前にかがむ動作も軽く、
不安がありませんので、
無駄な力も入りません。
この話には続きがあります。
この方の腰部の痛みは、
腰だけの問題ではない
可能性があったので、
メールで別のアドバイスを
しました。
長くなってしまうので、
改めてブログに書きます。
乞うご期待~
To be continued!
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