子供の肘が抜けた 肘内障について

 

子供の肘が抜けたという

経験をされた方も

多いかと思います。

 

 
子供の肘は骨の形が未発達で

少しだけ靱帯がずれることが

あります。

これも肘関節の脱臼です。

 

 

 

痛みがあるので子供は

手を使わなくなります。

多くは下に垂らしたままに

していますが、

少し肘を曲げたまま

動かさないこともあります。

 

 
こけそうになったりした時に、

保護者の方が腕を引っ張って

支えたりした時に発生したり、

抜けやすい子供は、服を

脱いだり着たりしているだけで

抜けることもあります。

 

 
このように抜けた瞬間が

分かっている時には安心して

整復操作をすることができます。

 

 
しかし、いつ受傷したか

分からない時には

慎重に判断していきます。

 

 

骨折している可能性が

あるからです。

 

 

また子供の肘は軟骨が多く、

レントゲン写真を撮っても

骨折があるかどうかの

判断が難しい部位でもあります。

 

 

保育園で受傷した場合、

先生が見ている場合は良いのですが、

たまたま目を離したすきに

受傷している場合は

注意して施術を開始します。

 

 
転倒して手を突いて痛くなった

など骨折を疑わせることが

あるので要注意です。

 

 

骨折の場合は触った時に

腫れを感じたり、

ほんの少し動かすだけで

「シャリッ」という感じの

異音を感じます。

 

 

しかしこの部分は大きく腫れず

癒合といって骨が

くっつきにくいところでもあり

本当に気をつけます。

 

 

整復操作の時に子供が

痛がったり泣きわめいて

整復をさせないように

抵抗すると、

こちらもかわいそうになり、

中途半端な操作となって

整復まで至らないことが

あります。

 

 

 

私も26年間で一度だけ

整復に失敗しました。

なので今ではこの瞬間だけ

心を鬼にしている自分がいます。

 

 
さて、今月はすでに3人の子供達に

肘内障の整復をさせていただきました。

 

 

 

整復ができると「クリッ」という

整復音を感じます。

この音を感じて

その後しばらくして

子供が手を使うようになったら

安心です。

 

 

バンザイができることを確認して

バイバイと手を振ってもらいます。

 

 

今朝は昨日の夜から痛がっていた

子供の相談が早朝にあり、

すぐに往診してきました。

 

 

子供の環境を変えないまま

整復した方が、子供がリラックスして

操作を受けてくれるので

すぐに行動です。

 

 

 

一晩経っていたので少し固くなって

入りづらくなっていました。

 

 

 

少し時間をおくと遊び始めたので

安心して家に帰ることができました。

 

 
今日は朝から良いことがありました。

気持ちの良い朝です。

 

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