東京までセミナーに行ってきました
ロープ一本で窓ふきをしています。
大変な仕事ですね
今回は、健康保険を含めた正しい整骨院の
有り方について学んできました。
整骨院での健康保険使用については、
厳格に請求することが求められており、
例えば他の医療機関や整骨院で治療中の
負傷部位を同時に施術することは、
禁止されています。
肩こりや腰痛でも慢性的な痛みでは
健康保険は使用できません
新鮮な外傷と言って、なにかの動作によって
起こったケガに対して健康保険適応となります
ただし、最近、超音波診断装置の解像度が上がり、
組織の動きを見ることができるようになり、
筋膜が癒着している状態が目で見えるように
なってきました。
その組織には、小さな筋損傷があるといわれ、
実際に電子顕微鏡レベルで筋細胞が
損傷しているところが確認されています。
実際の症状が、肩こりのように感じていても、
原因として子供を抱いたり、重いものをもって
痛くなったのであれば、健康保険適応の外傷
かもしれません。
当院では健康保険を取り扱うに当たって、
受傷原因、起こった日時を確認して
施術をさせていただきます。
腰痛など痛みには、複合的な痛みがあることが
わかってきました。
施術後痛みが減っているけれど、
すっきりしないといわれる患者さんが
多くおられます。
はっきり分かっていなかったので
それについて説明をしていませんでした
画像診断の能力があがり、
それがなぜかという理由が画像上でも明らかになり
今では、体に起こっている事について
説明させていただいています。
痛みの質は、急性痛と慢性痛の2つに
分けられます。
急性痛は、体を守るための痛み
(例えば、骨折や皮膚に何か刺さったときの痛み)
は、非常にはっきりとした強い痛みです。
大切な体が外部から攻撃されている痛みなので
警告信号として急いで脳に知らせる必要が
あります。
神経伝達も早く、痛みは局所にあり
場所も特定できます。
次に最初の急な痛み(急性痛)が治まってくると
少しずつ膜を張ったような、突っ張ったような
痛みが、その痛めた場所周辺にあることに
気付きます。
これは、筋膜や骨膜、その他の組織を包んだ膜が
炎症を起こしたり、癒着したりして
出現する痛みで慢性痛といいます。
この痛みは、すでに警告信号としての意味合いはなく
痛みの場所も不明瞭です。
なんとなく脳に異常を知らせているのです。
神経伝達も遅く、細い神経を通り、
中脳や視床といった場所を寄り道しながら、
脳に伝わります。
最初のけがに対して適切な処置を
しなかったために痛みが長期化したり
不安が強かったりすると
この慢性痛も強く長く残ります。
不安や過去の経験などといった
情動というのですが、心の部分の
影響を受けます。
急性痛と慢性痛では、痛みの治療法は
全く違います。
急性痛であれば、けがや病気をただちに治療して、
痛みの原因を取り除く必要があります。
私たちも患者さんに命の危険がありますから、
この見極めを大切にしています。
慢性痛は、鈍い不明瞭な痛みです。
一般的には危険は少ない痛みとなります。
もちろんまれに大きな病気に隠れている
ことがあります。
今年になってからも、腰痛を訴えて来院された
患者さんに対してガンを疑い、
病院に紹介しました。
この方は、ガンが骨転移しており、
痛みの質は、慢性痛様でした。
痛みには注意すべき点がたくさんあることを
きちんと理解したうえで、
施術していかなければなりません。
腰痛の患者さんを見ていると
初期にあった急激な痛みは、
早急に消えて、慢性痛ととらえられる
鈍い痛みが残っていることが多いです。
そしてこの説明を患者さんにさせていただくと、
大きく納得していただけることが多く、
急性期と慢性期の痛みの違いを理解してもらっています
健康保険の話に戻りますが、
慢性痛と、慢性的な肩こりとは、
まったく違う症状で、
原因がはっきりしていて、
動作によっておこった肩や腰の痛みは、
ケガですので、急性期から慢性期にかけて
健康保険の対象となります。
当院まで是非、ご相談ください。
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