前作の『インデペンデンス・デイ』から
20年も経過しての続編と言うことで
期待して見に行きました。
そう、CG効果がずいぶん変わったんだろうと
想像して見に行きました。
結果としては、あまり大きくは
変わらない事に気づきました。
CGで現せることは、あくまで
人間の創造力の範囲内だということですね。
今のところ、CGでは、「アバター」が最高です。
この話の中に自己犠牲の話が、出てきます。
自分の身を捨てることで愛する人を
助けるといった思想です。
この映画でも自己犠牲の精神を
美化しているのですが、
考えることがありました。
最近、世界中でテロリストによる
殺人事件が多発しています。
バングラデシュ、パリ、ベルギー、
アメリカなどたくさんの国で
殺人が起こっています
彼らは、自己犠牲をしているのでしょうか
それとも自分のためなのでしょうか
イスラム教では、ジハード(聖戦)
という言葉がありますが、
これは防御のための戦いだそうです。
過激派組織がテロの人員を募集する際に
豊かな食べ物や乙女によって世話を
してもらう天国の描写を用いているが、
そんな天国はあるわけがない。
我々が人のために生きる、
行動をすることは大変な力を
生むこともある。
『インデペンデンス・デイ』の映画で、
人を助ける主人公は本当のヒーローだと思います。
でも、疑問に思うのは、
悪役のエイリアンです。
冒頭で敵か味方かわからない状態で
大砲で撃たれたエイリアンがいましたが、
彼は味方でした。
味方のエイリアンは優しい顔を
しているのです。
敵方のエイリアンは、それは見事な
肉食顔をしています。
カマキリのような、クモのような、
それでいて頭も良く技術も進んでいます。
本来なら勝てっこないのですが
偶然だったり、味方が現れたり、
タイミングがたまたま良かったり…
映画の世界なので、最後は、Happy end
なのですが、この悪役エイリアンは
本当に悪いやつなのかどうなのか
とても疑問に思うのです。
自分たちの生活を守ることは、
日本国憲法第13条にもあるとおり、
個人として尊重され、生命、自由及び
幸福追求に対する国民の権利については、
公共の福祉に反しない限り、
最大の尊重を必要とする。とあります。
彼ら悪役エイリアンの星に
このような憲法があるかどうか、
存じませんが自分たちの星が壊れ、
地球へやってきたことを考えれば、
理不尽な殺され方をしたと考えるのです。
難民として日本に渡ってきた方が
たくさんいます。
済州島で李承晩の大虐殺を逃れてきた方や
ベトナムでホーチミンの大虐殺を逃れてきた人たち、
日本にもたくさんの難民の方々が暮らしています。
きっと数世代の間には、日本人として
違和感がなくなってしまうのでしょう。
日本に移民はいらないのか、必要なのか、
この議論の中で、日本人の労働者が少ないからとか
人口が減るからとかいった、
日本人にとってどうという考え方なら、
移民はいらないと思います。
この移民の方達にとって幸せになる方法が、
日本に来ることならば、それを我々が
考えなければならないときがやってくるでしょう。
ハリウッドの映画では、
自分たちが究極の『善』で
自分たちに利の無い者達は、
『悪』という二原論の考え方なのです。
善と悪の間には、何通りもの考え方が
存在していて、
そして見る者の視点が変われば
善悪が反転してしまうこともあります。
そんな時に大切なのは
自分の心にとって正直かどうかです。
ダメなものはダメだと言える
心の強さが、必要なのかもしれません。
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