最近、筋膜リリースが
話題になっています。
当院でも患者さんにも
施術させていただいています。
スタッフが参加したセミナーでは
アリゾナ州で解剖実習をしてきた
先生が講師だったそうです
実際に筋膜リリースを
太ももの外側の筋肉で実験してみると
900kgの力でリリースしないと
筋膜は動かなかったそうです。
でも、リリースすると柔軟性が向上します。
これは、なぜ??
筋肉表面にある結合組織の
柔軟性が上がることが
柔らかくなる事がわかったそうです
研究が進むと今まで常識とされていたことが
大きく覆ることがあります。
私が学生だった頃は、
筋肉痛の原因は猛毒である乳酸が
筋肉内に蓄積することが
痛みの原因と教えられました。
どうもこれも最新の医学研究で
異論があがっています。
スポーツによる筋肉痛
(遅発性筋痛 delayed onset muscle soreness: DOMS )
http://www.shiga-med.ac.jp/~koyama/analgesia/pain-muscle.html
これによると、運動により筋線維に
ミクロの損傷ができ、それに伴い
一連の炎症反応が起こることで痛みを感じます。
DOMSの本態は、筋と結合組織の損傷後の
炎症反応に伴う現象。
痛覚受容器は、筋線維そのものにはなく、
筋膜に存在する。
筋線維の微細損傷の修復時にみられる
炎症過程で発痛物質が発生し、
これが筋膜を刺激して痛みが起こる。
つまり筋損傷(小さな肉離れ)
が起こり、それに伴う炎症反応が
痛みの原因だったそうです。
筋肉痛は我々の治療範囲である
筋挫傷そのものであることが
証明されています。
セミナーでインプットしたスタッフが、
院内の勉強会でアウトプットする事で
学んだことが意識の中に浸透していきます。
若いスタッフのがんばりを見て私も焦りが生まれました。
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