テーマは、変形性膝関節症。
熟練の整形外科医と
熟練の鍼灸師から発表がありました
鍼灸師の発表は大学の附属病院での
鍼灸治療や開業している鍼灸師の
様々な治療内容の紹介
整形外科医からは、整形外科医が
どう考えて変形性膝関節症の治療を
組み立てているのかが聞けました
エビデンスというのですが医療というものが
効果があるかどうか診断基準があります。
基準には日本国内で作られたものや
米国整形外科学会などが作ったものがあります
米国整形外科学会(AAOS)は、変形性膝関節症治療に
関する臨床診療ガイドライン(CPG)を発表しました。
変形性関節症(OA)は摩擦による消耗が原因の関節炎
とも知られ、65歳以上に発症することが最も多い。
身体障害の主因となっている変性疾患です。
今回、このガイドラインの変更点は、
ノーシンやバファリンなどの痛み止めの投与量が
減ったのと、ヒアルロン酸の関節内注射が、
臨床的に重要な改善を意味する最小閾値に達しておらず、
症候性(痛みや歩行障害がある)の変形性膝関節症治療法として
推奨されないとされています。
今回の整形外科Dr.の話では、日本におけるヒアルロン酸の
関節内注射効果に対しての治療効果は、
ここまで低くないとおっしゃっていました。
私もそのように感じております
そして、耳の痛い話ですが、
「BMI25超の者は最低5%減量する」
「低負担の有酸素運動を積極的に取り入れる」などがあります。
専門的な言葉が多くなってしまいましたが
次の2点だけ、理解していただければ大丈夫です。
1 太り気味の人は、5%減量してください
2 歩くなどの運動をしてください
患者さんが自分の体を自分で管理することが、
痛みを軽減し、良好な健康状態を実感するに
最適な方法の一つであるようです。
変形性膝関節症では、残念ながら鍼灸治療の
推奨度は低くなります。一時的な効果であると
評価されています。なので今後鍼灸学会では、
実際には効果があるということを論文提出をすることで
社会に認めてもらうという目標も立てられました
例えば、緊張性頭痛の治療方法としては
鍼灸治療の推奨度は高いのですが…
整形外科Dr.によると膝の水を抜くことも関節可動域の制限がある状態を
判断基準として抜いているということでした
また痛み止めとしてステロイド剤と麻酔薬をよく使います
この痛みを止める効果はかなり高いのですが問題があります
痛みを止める効果が高いため、実際に
膝はよくなっていないにもかかわらず、
痛みだけが止まってしまいます
なので、動けることで組織に負担をかけてしまい
関節の変形が高度の進んでしまうことがあるそうです
長くなってしまったので次の機会にまた書きます
勉強になりました。
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